虐待とかDVとか聞きたくないけど
本日は月に2回の院内虐待防止委員会たるものに出席しました。
小児科、産婦人科、MSW、そして救急での合同会議です。
僕もその一員を務めさせて頂いています。
テレビで虐待死などの耳を塞ぎたくなるような
ニュースを耳にすることがありますが、実は救急という場所は、それらを防ぐためにとても大切な役割を担っています。
ケガをして来院する子供はたくさんいますが、その症例は本当に様々です。
その中でも、
医学的所見と親が説明するケガした時の状況に違いがある
子供に対して親の関心が感じられない
ケガとは別のアザがたくさんある
子どもの身なりが汚い
実際に親の暴力でケガをしている
もちろんこれだけじゃありませんが、虐待を疑うような症例があると、子どもの安全を守るために入院をしてもらうこともあります。
また上記のような直接的な内容だけでなく、
親が精神的な疾患を抱えている
親のどちらがDVを受けている
親の病識や知識が非常に低い
など、適切な養育環境が子どもに提供できていないと判断した場合も、地域の保健所や児童相談所に情報提供をすることがあります!
つまり、救急が高い感度を持ち、子どもや親のケガ、病状のバックグラウンドを見逃さないことが大切です。
ただ、間違ってはいけないことは、
虐待を見つけ出し児童相談所や子供家庭センターに報告する!
というのが本来の目的ではありません。
もちろん、起きてしまっている虐待がこれ以上酷くならないようにするため、そのような通告を行なっています💦
しかし理想的なのは、虐待につながるかもしれない段階で感じとり、虐待を未然に防ぐことです。
救急でもその一端をになっているんですね🤤
ゆう