熱いものは内側に
コードブルー
コードブルー とは病院内で発生した急変、心肺停止の際にスタッフを緊急招集するための隠語として用いられています。
施設によってはCPAコール、スタットコールなどと言い方は様々ですが、目的は同じです。
街中や駅などで人が倒れた、倒れていた場合の安全確認、窒息の有無、意識と呼吸の確認、助けを求め、胸骨圧迫、AED使用というのは一次救命処置と言われています。
ガイドラインが定められ、講習が全国で行われている理由は、医療職種以外の人でも、限られた環境の中でできることを最大限に実施するためでもあります。
しかし、マンパワーも環境も整っている病院で心肺停止などの急変が起きた場合は、状況がかなり違います。
もちろん初期対応は一次救命処置になるのですが、できるだけ早く二次救命処置(これはまた後日)による蘇生、さらに適切な治療を施さなければいけません。
そのためには、ある程度の医師、看護師の数が必要になります。
つまり、病院内で心肺停止などが発生したとき
「手の空いてる医療スタッフは皆集まれー!」
というのがコードブルー です。
ただ病院中から集まりますので、いつもとんでもない数の医療スタッフで現場が溢れかえります。
もちろん人手が足りないよりはマシです💦
だけど人が多すぎては現場も混乱し、指示も通りません。
なので、集まった次に大切なことが、情報共有、指揮命令系統の確認、役割分担です。
今何が起こっていて、指示は誰が出し、誰が何をするのかハッキリさせることが必要です。
そして、役割分担や方針が確定したら、人数足りているので皆さん戻ってください!という訴えも必要です。
じゃあ無駄足を踏む人がたくさん出てくるのではないか。
うん、それでいいのです!
先程も言いましたが、人手が足りないよりはマシなんです。何よりそのあとの動きが重要なんです。
人間が生きるか死ぬかという状況では、現場はいつも大変な状況になっています。
そりゃ当たり前だと思われるかもしれませんが、それでは救えないと思っています。
慌てない、怒鳴らない、でも急ぐ
そして人の声をよく聞く
これに限ると思っています。
大変な時こそ冷静に。
もちろん焦る気持ちもあります。
燃えたぎるものは心の中に大切にし、冷静に患者さんの前で動くことが大切ですね。
ゆう