NBC災害、テロ訓練
前記事からかなりの日が経ってしまいました。
先日NBCテロ訓練たるものに参加させて頂きました。
まずNBC災害とは、
nuclear 核
biological 生物
chemical 化学
いわゆる特殊災害を意味します。
別の言い方ではCBRNE、
radiological 放射性物質
explosive 爆発
NBCにこの2つを加えた言い方もされます。
簡単に言うと、普段では起こりえない事故やテロが起こってしまい、それにより多数傷病者が発生してしまうということです。
わかりやすい例としては、あの地下鉄サリン事件ですよね。
あの時も、病院や警察への第一報は「地下鉄で爆発事故」という情報でした。
さらに救急車が到着する前に、3名の患者さんが近くの病院へ駆け込まれています。
このような事件や事故が起きた時、どのように患者を受け入れるのか、そしてどのように自分、そして自分の病院を汚染から守るのか、ということが非常に大切になります。
今回の訓練は、当院からは医師と看護師、ロジでチームを作り参加させて頂きました。
全国の災害拠点病院からたくさんのチームが参加されていました。
座学、実技、テスト、総合訓練を丸3日間で実技したのですが、改めて自分の知識のなさ、当院の準備不足が露呈してしまいました。
例えば、近くの駅で何か液体がばら撒かれた!
傷病者が十数名出ている。
だけの情報しかなかった場合、何かわからない液体が付いたまま、僕らは普段のスタンダードプリコーションで対応してよいのか。
もしそれがルイサイトのような危険びらん剤だったらどうするのか。
そもそも、患者さんを病院に入れていいのか。
じゃあどこで患者さんを洗うのか。
防護服は??
普段起こらないことだからこそ、起こった時のダメージがでかいですよね。
ラグビーワールドカップやオリンピック、万博を控えているからこそ、核施設や学会が懸命に取り組んでいら領域です。
僕自身もまだまだお勉強や経験が必要ですが、どうやって当救命救急センターに落とし込むのか、また1つ背負ってしまった気がします。笑
とりあえず、参加したメンバーで来週に会議する予定ですが。
頑張らないと!!
ゆう